文字サイズ

◆第二軍における害虫対策の強化について (スティール視点)

仕事で第二軍本舎に行ったら、見覚えのある猫がいた。
第二軍は何だか賑やかだった。どうも雰囲気的に…。

「実は黒光りする家庭内害虫がでてな。しかもタイミング悪くフェルナンが来ているところだったんだよ。まぁ後は想像つくだろ?大掃除することになった」

説明する第二軍副将軍グリーク様も苦笑い状態だ。
フェルナンはきれい好きだからなぁ。けど他の軍まで大掃除させるとは。
まぁ元二軍副将軍だから許せなかったのかもしれないけれど。
どうやらモップは掃除と害虫駆除のために借り出されたらしい。

「おい、まだあそこに雑巾が残ってるぞ!あれも洗っておけ!」
「ふぎゃ!」
「うぉ、猫かよ!?」
「マジかよ!?ありえねえだろ、この色!」

大掃除に借り出されたモップはすっかり汚れて元の色になってしまっている。
折角の首輪も乱れた長い毛に埋もれて殆ど見えない。
あーあ…。
けど、モップ。お前ももう少し毛繕いをしろよ。色はともかく毛が乱れまくるのはお前自身の問題じゃないかと思うよ。

<END>

第二軍に強制出張。
獲物だらけのため、元気に働きます。

おまけ話